口腔機能低下症の7項目検査|3項目以上で診断されます

カテゴリ:口腔機能低下症 | 公開日:2026-07-25 | 最終更新日:2026-09-01 | 点検日:2026-10-01 | 監修:吉元 剛彦(医療法人 吉元睦男歯科医院 院長・歯科医師)

口腔機能低下症の7項目検査|3項目以上で診断されます

口腔機能低下症は、食べる・話す・飲み込むといったお口の働きが少しずつ弱くなる状態です。7つの項目を検査し、3項目以上が該当すると診断されます。それぞれの検査で何を、どの数値で判断するのかをご説明します。

この記事の要点

  • 口腔機能低下症は7項目のうち3項目以上の該当で診断されます
  • 検査項目には舌圧30kPa未満、残っている歯が20本未満など具体的な基準があります
  • 「パ・タ・カ」の発音回数や舌を9分割した舌苔の付き方も調べます
  • 2018年に保険が使えるようになった検査で、費用の壁がありません
  • 早く見つけて対応すれば、機能の維持・改善が期待できる段階です

口腔機能低下症とは

口腔機能低下症は、加齢や病気の影響で、お口の複数の働きが少しずつ低下していく状態を指します。「オーラルフレイル(お口の衰え)」が進んだ段階として位置づけられ、2018年から保険で検査・管理ができるようになりました。

むし歯や歯周病のように「痛い」「腫れた」という自覚症状が出にくいため、ご本人もご家族も気づかないうちに進むことがあります。だからこそ、数値で確かめる検査に意味があります。

放置すると、しっかり噛めない・飲み込みにくいことから食事の量や栄養が偏り、全身の衰え(フレイル)につながることが知られています。

7項目の検査と診断基準

検査項目調べること該当とみなす目安
口腔衛生状態不良舌の表面を9つに分け、舌苔(ぜったい)の付き方を確認します舌苔の付着が多い
口腔乾燥お口の中の潤い(唾液の量)を測ります基準を下回る乾燥がある
咬合力(こうごうりょく)低下噛む力、または残っている歯の数を確認します動揺度3の歯と根だけの歯を除いた歯が20本未満
舌口唇運動機能低下「パ」「タ」「カ」を繰り返し発音し、1秒あたりの回数を数えますいずれかが1秒あたり6回未満
低舌圧(ていぜつあつ)舌を上あごに押し付ける力を専用の器具で測ります最大舌圧が30kPa未満
咀嚼(そしゃく)機能低下噛んで食べ物を細かくする力を確認します基準を下回る
嚥下(えんげ)機能低下飲み込む力を質問票などで確認します基準を下回る

7項目のうち3項目以上が該当すると、口腔機能低下症と診断されます。

それぞれの検査は、痛みを伴わず短時間で行えるものがほとんどです。専用の器具(舌圧測定器など)や質問票を用います。

特に数値がはっきりしている項目

低舌圧(舌の力)|30kPa未満

舌を上あごに押し付ける力を測ります。最大舌圧が30kPa(キロパスカル)未満だと低舌圧と判断されます。舌の力は、食べ物をまとめて喉へ送る・飲み込むといった動作に関わります。

咬合力(噛む力)|残っている歯が20本未満

噛む力そのものを測るほか、動揺度3(歯周病で大きくぐらつく歯)と、根だけになった歯を除いて、残っている歯が20本未満だと咬合力低下と判断する方法があります。

舌口唇運動機能|1秒あたり6回未満

「パ」「タ」「カ」をそれぞれ繰り返し発音し、1秒あたりの回数を数えます。「パ」は唇、「タ」は舌の前方、「カ」は舌の奥の動きを表します。いずれかが1秒あたり6回未満だと機能の低下を疑います。滑舌の衰えとして表れる部分です。

検査を受けたほうがよい方

次のようなサインに心当たりがある方、そのご家族は、検査を受ける目安になります。

これらの初期サインについては オーラルフレイルの初期症状|見逃されやすい8つのサイン で詳しく解説しています。

検査・管理は保険が使えます

口腔機能低下症の検査(口腔機能精密検査)と、その後の管理は健康保険が適用されます。費用は診療報酬点数に基づいて計算されます。

診察のうえ検査を行い、3項目以上に該当した場合は、管理計画を立てて口腔機能の維持・改善を目指します。管理の流れは 口腔機能低下症の管理は保険適用|検査から訓練までの流れ をご覧ください。

※ 上記は診療報酬点数に基づく概算です。実際のご負担額は処置内容・併算定される項目・診療報酬の改定により変動します。正確な金額は診察のうえご案内します。

当院での検査について

当院は鹿児島県鹿児島市吉野町3073-140にあります。鹿児島駅から車で約15分です。診療時間は月〜金の9:00〜12:30/14:00〜18:00、土曜は9:00〜12:30です(日曜・祝日・土曜午後・水曜午後は休診)。

「食事でむせる」「滑舌が気になる」といったお悩みは、ご本人だけでなくご家族が気づかれることもあります。ご心配な点があれば、まずご相談ください。

※ 記載の期間・回数・費用は目安です。お口の状態や全身の状態により異なり、実際の治療方針は診察のうえ判断いたします。

よくあるご質問

口腔機能低下症はどうやって診断されますか?
7つの検査項目(口腔衛生状態不良・口腔乾燥・咬合力低下・舌口唇運動機能低下・低舌圧・咀嚼機能低下・嚥下機能低下)のうち、3項目以上が該当すると診断されます。舌圧30kPa未満や、残っている歯が20本未満といった具体的な基準があります。
口腔機能低下症の検査に保険は使えますか?
はい。口腔機能低下症の検査(口腔機能精密検査)と管理は、2018年から健康保険が適用されています。費用は診療報酬点数に基づいて計算されます。正確な金額は診察のうえご案内します。
痛みがないのに検査を受ける意味はありますか?
口腔機能低下症は自覚症状が出にくく、気づかないうちに進むことがあります。早い段階で見つけて対応すれば、機能の維持・改善が期待できます。むせる・食べこぼす・滑舌が悪くなったなどのサインがあれば検査の目安になります。

出典

※ 本記事の掲載内容は一般的な情報です。症状や適応には個人差があり、実際の治療方針は診察のうえ判断いたします。費用は2026-09-01時点の税込金額です。

※ 点検日(2026-10-01)は、記事の内容(制度・費用・リンクなど)に変更がないかを確認した最新の日付です。内容に実質的な変更があった場合は最終更新日を更新します。

医療法人 吉元睦男歯科医院について

食事や滑舌に気になる変化がある方は、まず検査をご検討ください。保険で受けられます。

所在地
〒892-0871 鹿児島県鹿児島市吉野町3073-140
電話番号
099-244-1601
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